「足りない」だけでなく「足りている部分」も見る
視点1不安なときは、不足しているところばかりに目が行きがちです。 すでにできていることも一緒に書き出してみると、冷静さを取り戻しやすくなります。
- 毎月きちんと支払えている固定費。
- すでにある程度貯めている預貯金。
- 不要な支出を減らした経験。
守りと備えをいっしょに考える
「まもるお金」と「そなえるお金」を分けて考えてみる
まもりとそなえのお金ノートは、「これを買えば安心」という話ではなく、 日々の支出を見直しながら、無理のない範囲で将来に備えるための視点をまとめた情報サイトです。
- 今の生活を守るための支出と、将来のために回すお金を切り分けて考える。
- リスクをゼロにするのではなく、「どこまでなら受け入れられるか」を考える。
- 不安をあおる情報ではなく、落ち着いて選択するための材料をそろえる。
大切なお知らせ： 本サイトに掲載されている内容は、一般的な情報提供を目的としたものであり、 特定の金融商品・サービス・金融機関を推奨するものではありません。 個別の事情に応じた助言や、将来の結果の保証も行っていません。
第1章
お金との距離感を整える
「心配しすぎて動けない」「考えるのが面倒で見ないふりをしてしまう」など、 お金との付き合い方には人それぞれの癖があります。
完璧な「正解」を探さない
視点2お金の話は、人生観や家族構成、健康状態などによって答えが変わります。 「絶対に正しい方法」を探すより、「自分にとって無理のない選択」を意識してみましょう。
- 不安が強いときは、安全性を優先する。
- 時間的・精神的な余裕も「コスト」として考える。
- 家族の意見も聞きながら、折り合いを探る。
段階的に考える
視点3「今すぐ全部整えよう」とすると、途中で疲れてしまうことがあります。 優先順位をつけて、段階的に進める発想も大切です。
- まずは「赤字をなくす」ことを目標にする。
- 次に「急な出費への備え」を整える。
- そのうえで「長期的な資産づくり」に目を向ける。
第2章
日々の支出を「まもる」と「見直す」に分けてみる
具体的な商品を変える前に、「この支出は生活を守るためのものか」「見直せる可能性があるか」を整理してみます。
生活を支える支出（まもる支出）
例すぐには削りにくい、または削りすぎると生活に悪影響が出る部分です。
- 住居費（家賃・住宅ローン）。
- 電気・ガス・水道などの光熱費。
- 最低限必要な通信費や交通費。
- 健康維持のための医療費や食費。
その中でも「プラン変更」や「使用量の工夫」で無理のない見直しができるものがないか、 落ち着いて検討します。
見直し候補になりやすい支出
例生活の質に大きく影響しない範囲で、調整できる可能性のある支出です。
- ほとんど使っていないサブスクリプション。
- 習慣になっているコンビニでの買い物や自販機。
- 利用頻度が低い有料サービス。
- 契約内容を把握していない保険など。
「がまん」だけではなく、「使い方を変える」「頻度を調整する」といった方法もあります。
第3章
生活のリスクと備えを段階で考える
すべてのリスクを一度にカバーするのは現実的ではありません。 優先順位をつけて、段階的に備える考え方があります。
第1段階：ごく短期の備え
数週間〜数か月給料日前の急な出費や、数週間程度の収入減少に対応するための備えです。
- 急な修理費や医療費に対応できる現金・預貯金。
- クレジットカードの利用額を把握し、使いすぎに注意する。
- 生活費の数か月分を目安とする考え方がよく紹介されます。
第2段階：中期的な備え
数年単位子どもの進学、引っ越し、転職など、数年のうちに起こりうる変化への備えです。
- 中期的なイベントごとに、おおまかな予算をメモしておく。
- 公的な支援制度や給付金の有無を確認する。
- 必要に応じて、貯蓄や投資を組み合わせて準備を検討する。
第3段階：長期的な備え
10年以上老後の生活や、長期的な持病・介護の可能性など、長い時間軸で考える必要があるリスクです。
- 公的年金の見込み額を把握し、生活イメージを考えてみる。
- 民間の年金・保険などを必要に応じて検討する。
- 長期の資産づくりをする場合は、リスクと時間の関係を理解したうえで検討する。